転職したいと思う時、みなさんにとって、どんな時でしょうか?
職場の環境が悪いとき、職場の人間関係に悩んでいるとき。
残業が多すぎる、業務負担が重いとき、やりがいや興味を感じられないとき。
また仕事と生活のリズムが合わなくなったとき。
転職したい理由は、人によって様々です。
今回は転職の相談に来れられる方に対して、転職活動をはじめる前に、
よくお話させていただいたことがありますので、その内容をご紹介します。
現場で感じていたこと
人材会社いると、当たり前ですが、
仕事を探す目的、転職を前提の方とお話する機会がたくさんあります。
でも「転職」を考えるとき、“ 計画的 ”に転職を考えていない方も多くいらっしゃいます。
つまり「目先の悩みや現状の希望を優先しがちになってしまう」ということです。
今の目先の悩みの解決は、現時点であなたの一時的な悩みを解決ができたとしても、
数年後、10年後、15年後にあなたが将来に直面するだろう悩みに対しては、
残念ながら考慮されておらず、無計画で感情的な行動になってしまうことがあります。
このような方に対して、
私は「転職前にやっていただきたい、3つのこと」をお伝えしていました。
◆ 転職したいと思った理由を探る
まず1つ目は、「転職したい」と思うに至る理由を確認し、自分の気持ちと向き合うことです。
今の職場のどんな点が欠けていて、なぜ転職したいと思われましたか?
理由は1つではないと思います。
また転職先がどのような職場であれば、
あなたの転職したいと思うに至った原因(理由)は解決されるでしょうか。
じっくりと検討していきます。
転職先で転職の要因となったその原因が解決されないと、
そもそも転職する意味をなさなかったり、
「問題解決という目的が達成できない」ということになります。
また「転職」をするためには、紹介会社に登録したり、定期的な求人広告のチェック、
履歴書・職務経歴書の作成、応募等の一連の転職活動等、
仕事をしながら並行して動いていくので、結構なエネルギーが必要です。
職場は1日の大半を過ごす場所(費やす時間)でもあり、失敗したくないものですね!
だからこそ、転職したい“理由”と“目的”を明確に持ち、行動に移していきたいものです。
◆ 転職後にどのうよな経験を積みたいか
2つ目は、今の職場ではできない、
どのような経験や業務を、転職後の職場で積んでいきたいと思っているのでしょうか。
その「やりたいこと」を具体的に考えてみます。
あなたのやりたいことは、転職先の会社で実務として、経験を積むことができるでしょうか。
そして転職先で数年働いた自分は、どの程度のスキルが身につき、
どの位のレベルを、スキルアップできているでしょうか。
また仕事のみならず、プライベートを含め、
どのような自分になっているか具体的にイメージしてみましょう。
◆ ロングスパンで考える
3つ目は、ロングスパンで計画を考えるということです。
転職をする時、「希望要件の洗い出し」と「希望の優先順位付け」が大切だということを
以前にご紹介しました。
希望要件・優先順位は共に大切なのですが、キャリアプランも同様に重要です。
あなたの“目的”は、きっと「今回の転職だけ」ではないと思います。
もっと長く働き続けたいと思っているのであれば、ロングスパンで考える必要があるからです。
転職先で身に着けられる経験と知識、
もっとその先のキャリアプラン、ライフプランを考えてみてください。
1つではないと思います。
色んなパターンのプランや未来を、思い描くことができると思います。
今は人生100歳時代と言われていて、現時点で年金受給は65歳から開始です。
アラフォー世代の我々が年金を受け取るころには、
年金受給年齢が、変わっている可能性だってあります。
またライフプランと並行して、考えることも大切です。
過去とは異なる就職時・転職時の捉え方
私はアラフォーなのですが、私が就職した当時は、いわゆる就職氷河期でした。
その頃は、いまのように「キャリアプラン」といったフレーズはなく、どちらかというと、
「大きな会社の内定もらうこと」や「ライセンスを取得して専門職に就くこと」
がベターだとされていました。
“大きな会社から内定をもらう” ⇒ “定年まで安定的に働けて安泰 ”という発想です。
多くの親は大きな企業に入ることを望み、実際にそのように言われていました。
「○○さんのとこの△△ちゃん、あの有名な■■会社に入ったんだって、すごいね~!」、
という感じです。
また今のように、まだ「転職」が普通の時代ではなかったです。
今の学生さんは、若い頃からキャリア教育を受けることができ、とっても幸せですね。
学生時代、就職前に「キャリアプラン」を一度考える機会があれば、
将来は少し違ったのかもしれません。
でも大丈夫です、ご安心ください。
学生時代にできなくても、今からでも始められます。
キャリアプランのない転職は遠回り
転職したい理由やご事情が何らかあることは、とてもよく分かります。
同時に転職活動をする前に、今後どのような働き方を目指していきたいのか、
キャリアプランや方向性を考え、目的をもって進めていくことがとても大切です。
なぜなら今の転職したい理由や気持ちだけを優先して転職して、
転職先を数年後に辞めることになったとき、いかがでしょうか。
また業界や業種を変えて転職し、ただ自分の希望条件だけを優先していては、
先行きがとても見えづらく、その場しのぎ感が否めません。
職務経歴に一貫性がなく、キャリア構築も少し難しくなることでしょう。
一方、キャリアプランができていれば、方向性が見えているため、
主軸がブレることはありません。
計画的なキャリアアップができ、適宜、修正可能となる訳です。
目先の問題だけではなく、未来を見据え、
プランを立て目的を持って動いていくべきことが、理想のキャリアへ辿り着くための近道です。
余談
少し話は脱線しますが、
目標設定やプランニングは、キャリアプランだけに言えることではありません。
1人の営業としても、フリーランスとして、経営や管理する立場でも、
また資産運用や投資においても、共通する事です。
目標やゴールがあるから、それに向かって進んでいけるのです。
明確なゴールはすぐに決めれられなくても大丈夫です。
方向性さえ決めていれば、具体的な内容を入れ変えたり、後から修正ができます。
まとめ
せっかく転職するのですから、「転職してよかった!」と私は思ってもらいたいです。
少し大袈裟かもしれませんが、職場が変われば、その方のキャリアだけでなく、
その人の価値観、ライフスタイル、家族との関り方まで変わってくるものだと思っています。
だからこそ、その大事な「仕事選び」や「転職」を後悔のないものにして、
キャリアを築いてあなたを最大限に発揮し、長く楽しくご活躍いただきたいと思っています。
少しでもお役に立てると嬉しいです。
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